子育て中の大きな試練の一つ、「イヤイヤ期」。
1歳半~3歳頃に訪れるこの時期は、子どもの自我が芽生え、自己主張が激しくなる時期です。
多くのママたちが「何を言ってもイヤ!」「毎日がバトルみたい」と頭を抱えるこのイヤイヤ期ですが、実は子どもの心と体が大きく成長しているサインでもあります。
イヤイヤ期が起こる理由は、子どもが「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが強くなるから。
でも、まだ言葉や感情のコントロールが未熟なため、思うようにいかないことに対して怒ったり泣いたりしてしまうのです。
親としてはイライラしたり、疲れてしまうことも多いですが、子どもの健やかな成長にとって、とても大切なプロセスだと知っておくことが大事です。
今回は、そんなイヤイヤ期をどう乗り切ったのか、先輩ママたちのリアルな声をたっぷりご紹介します!
きっと、今イヤイヤ期で悩んでいるあなたのヒントになるはずです。
イヤイヤ期に直面した先輩ママたちのリアル体験談
イヤイヤ期と一口に言っても、子どもによってその様子はさまざまです。
ここでは、実際にイヤイヤ期を経験した先輩ママたちのリアルなエピソードをご紹介します。
ケース1:何でも「自分で!」が爆発(2歳男の子・ママAさん)
「何をするにも『じぶんで!』。服を着るのも、ご飯を食べるのも、毎回時間がかかって本当に大変でした。急いでいる朝なんかは、着替えだけで30分…。でも、手を出すと怒って癇癪を起こすので、見守るしかなかったです。」
自分でやりたい気持ちは大切にしたい。でも時間に追われる毎日。そんな葛藤を抱えながら、Aさんはできるだけ「待つ」ことを心がけたそうです。
ケース2:理由なく大泣き!(2歳半女の子・ママBさん)
「公園から帰るのがイヤ、靴を履くのがイヤ、お風呂に入るのがイヤ…。理由がわからないイヤイヤで、毎日がクタクタでした。説得も無意味で、こっちが泣きたくなったこともあります。」
Bさんは、「イヤイヤは本人にも理由がわからないことがある」と聞いて、無理に理由を探さず、まずは受け止めるように意識を変えたそうです。
ケース3:パパには甘えない!?(3歳男の子・ママCさん)
「ママにだけ甘えが強く、パパには素直。ママが言うと『イヤ!』ばかりなのに、パパが言うとすんなり聞く…。すごくモヤモヤしました。」
ママCさんは、イヤイヤの裏にある「ママへの信頼」と「甘えたい気持ち」に気づき、「それだけ安心してるんだな」と受け止められるようになったそうです。
このように、イヤイヤ期の形や感じ方は子どももママもそれぞれ違います。
でも、どのエピソードにも共通するのは、「みんな悩みながらも頑張っている」ということ。
それを知るだけでも、少し心が軽くなりますよね。
先輩ママたちが実践した乗り切り方ベスト5
イヤイヤ期を乗り越えた先輩ママたちには、共通する「工夫」や「心構え」がありました。
ここでは、特に多くのママたちから聞かれた実践法ベスト5をご紹介します!
① とことん共感する
イヤイヤに対してすぐに注意したり否定するのではなく、まずは子どもの気持ちに寄り添うことが大切だと言います。
例:
「お風呂入りたくないんだね。楽しい遊びをやめたくない気持ち、わかるよ」
と共感してあげるだけで、子どもの怒りや悲しみが少しずつ落ち着いていくことが多いそうです。
② 気をそらすテクニック
イヤイヤが始まったら、違う話題や遊びにうまく誘導するのも効果的!
例:
「じゃあ、ぬいぐるみたちとお風呂に入ろうか?」
「お風呂で水鉄砲バトルしよう!」
イヤイヤを真っ向から受け止めるのではなく、「楽しい提案」で自然に行動を促す作戦です。
③ ルールと自由のバランスを取る
全てを子どものわがままに合わせるわけではなく、守るべきルールはしっかり伝えつつ、選択肢を与える方法も人気でした。
例:
「お風呂に入るのは決まり。でも、シャンプーは自分でやる?ママと一緒にやる?」
「どっちがいい?」と選ばせることで、子ども自身が「自分で決めた!」という満足感を得られ、スムーズに動けることが多いそうです。
④ ママ自身がリフレッシュする工夫
イヤイヤ期はママにとってもストレスフルな時期。
「子どもを少しパパに預けてカフェに行く」「5分だけでも一人になる時間を作る」など、ママ自身がリフレッシュすることもとても大事です。
ママが心に余裕を持てると、子どもへの対応にも自然と優しさが戻ってくるものです。
⑤ 「完璧を目指さない」心構え
「全部うまくやろう」「いいママでいよう」と思うほど、イヤイヤ期はつらくなってしまうという声も多くありました。
「今日は泣かれても仕方ない」「怒っちゃったけど、また明日がんばろう」
そんなふうに、少し力を抜いて、自分を責めすぎないこと。
これが、長いイヤイヤ期を乗り越えるためには一番大切なのかもしれません。
専門家のアドバイスも参考に
イヤイヤ期を乗り切るには、先輩ママたちのリアルな声ももちろん参考になりますが、専門家のアドバイスも心強い味方になります。
ここでは、心理学や育児の専門家たちが教えてくれる、イヤイヤ期との向き合い方をご紹介します。
イヤイヤ期は「成長の証」
多くの育児専門家が口を揃えて言うのは、「イヤイヤ期は子どもの健全な成長の証」ということ。
この時期、子どもは「自分と他者は違う存在なんだ」という認識を深めていきます。
つまり、「イヤ!」と言えるのは、自立心が芽生え、心が育っている証拠なんですね。
子どもの感情を「受け止める」
心理学では、子どもの感情を否定せずに「受け止める」ことが推奨されています。
たとえば、「また泣いてる!」と否定するのではなく、
「泣きたくなるくらいイヤだったんだね」と気持ちを認める声かけが有効です。
これにより、子どもは「自分の感情をわかってもらえた」と安心し、次第に落ち着きを取り戻すことが多いそうです。
「しつけ」とのバランスも大切
もちろん、すべてを「イヤイヤ」のままにしてしまうと、わがままが強くなってしまう心配もあります。
だからこそ、専門家は「しつけと共感のバランスが重要」とアドバイスしています。
たとえば、安全に関わること(道路に飛び出さない、ご飯中に立ち歩かないなど)は、イヤイヤでもきちんと止める。
一方で、本人の気持ちに任せても大丈夫なこと(服の色選び、遊ぶ順番など)は、なるべく尊重してあげる。
そんなふうに、メリハリをつけることが大事なのです。
親も「完璧じゃなくていい」
育児コンサルタントの多くが伝えているのが、「親も完璧じゃなくていい」というメッセージ。
イヤイヤ期の子どもと向き合っていると、どうしてもイライラしたり、怒ってしまうこともあります。
でも、そんな自分を責めずに、「今日も頑張った!」と自分を認めてあげることが、長い目で見て一番大切だと言われています。
まとめ
イヤイヤ期は、ママやパパにとって本当に試練の時期です。
「どうしてこんなに怒るの?」「またイヤって言われた…」と、心が折れそうになる日もあるでしょう。
でも、それは子どもが「自分で生きる力」を育てている、大切なステップ。
子どもなりに一生懸命、自我を確立しようとしているのです。
今回ご紹介した、先輩ママたちのリアルな声や実践した工夫、そして専門家たちのアドバイスからもわかるように、
イヤイヤ期に「完璧な対応」は求められていません。
大切なのは、子どもの気持ちに寄り添いつつ、ママ自身も自分を大切にすること。
そして、「イヤイヤ期は必ず終わる」と信じて、今この瞬間を乗り越えていくことです。
振り返ってみれば、イヤイヤ期も「成長の証」として、きっと大切な思い出になるはず。
肩の力を抜いて、子どもとの今だけの時間を大事にしてくださいね。