育休中の「何して過ごす?」という悩み
育休期間は、赤ちゃんとの大切な時間を過ごせる貴重な時期です。しかし、1日中赤ちゃんと家で過ごしていると、「今日は何をすればいいのだろう」「これでいいのかな」と悩むこともあるかもしれません。
とくに月齢が浅い赤ちゃんは外出も難しく、育児と家事のバランスが取りにくいと感じることもあるでしょう。
そんなときは、無理なく続けられる「ゆるスケジュール」を取り入れることで、赤ちゃんとの時間がより充実したものになります。1日の流れをつかんでおくことで、赤ちゃんの生活リズムが整い、ママ・パパ自身も気持ちに余裕を持って過ごせるようになります。
本記事では、育休中に自宅で実践しやすい赤ちゃんとの1日のスケジュール例と、その中で役立つちょっとした工夫をご紹介します。
午前中は「赤ちゃんのごきげんタイム」を有効活用
赤ちゃんは、朝の時間帯に機嫌がよく集中力も高いと言われています。この時間を上手に使うことで、1日のスタートがスムーズになります。
● 朝のルーティン:起床・授乳・お着替え
朝はまず、カーテンを開けて部屋を明るくすることで、体内時計を整えることができます。
授乳やミルク、おむつ替え、着替えなどの一連の流れを「朝のルーティン」として定着させると、赤ちゃんにも安心感が生まれます。
可能であれば、テレビやスマホは一旦脇に置き、赤ちゃんと目を合わせながらゆったりと過ごすことで、親子の絆も深まります。
● おうち遊びやベビーマッサージ
機嫌のよい時間には、五感を刺激する遊びを取り入れるのがおすすめです。ガラガラや音の出るおもちゃを使った遊び、鏡を見せる遊び、布を使った触覚遊びなどは、赤ちゃんにとって良い刺激となります。
また、スキンシップを目的としたベビーマッサージは、赤ちゃんのリラックス効果が高く、親子のコミュニケーションにも役立ちます。保湿を兼ねて、朝の着替え後に取り入れてみるのもよいでしょう。
● 10時台〜11時台の「お散歩時間」のすすめ
天気のよい日は、ベビーカーや抱っこ紐での近所の散歩もおすすめです。日光を浴びることで体内リズムが整い、夜の眠りにもつながります。短時間でも外の空気に触れることは、気分転換になり、赤ちゃんにとっても視覚・聴覚の刺激になります。
お昼〜午後は「リズムを崩さず、ゆったり過ごす」
午前の活動で程よく疲れた赤ちゃんは、昼食後に眠くなることが多くあります。午後は無理に予定を詰め込まず、休息とリラックスの時間として過ごすのが理想です。
● 離乳食・お昼寝タイムの流れ
月齢に応じた離乳食の時間は、赤ちゃんの生活リズムの軸になります。離乳食を与えた後は、口や手を拭き、着替えをして、お昼寝タイムへと自然な流れを作るとスムーズです。
眠たそうなサイン(目をこする、ぐずるなど)を見逃さず、落ち着いた環境を整えることが大切です。カーテンを閉めて部屋を暗くし、静かな音楽やホワイトノイズを流すと眠りやすくなります。
● ママのリフレッシュ時間の作り方
赤ちゃんが寝ている時間は、家事だけでなく、自分の休息やリフレッシュの時間として活用することも大切です。
短時間でも温かい飲み物を飲んだり、好きな動画を見ることで、気持ちが切り替わります。
「休んでもよい」という意識を持つことで、心の安定にもつながります。
● おうちでできる「ながら家事」の工夫
赤ちゃんのそばを離れにくい状況では、目の届く範囲でできる“ながら家事”を取り入れてみましょう。洗濯物をたたみながら赤ちゃんに話しかけたり、寝室の整理をベビーベッド横で行うなど、工夫次第で安全に家事をこなすことができます。
夕方〜夜は「落ち着いた時間」を意識して
夕方以降は赤ちゃんの疲れがたまり、機嫌が不安定になりやすい時間帯です。活動量を少し抑え、気持ちを落ち着かせる工夫を取り入れることで、夜のスムーズな入眠につながります。
● 夕方のグズグズ対策とおすすめのおもちゃ
夕方は、赤ちゃんが抱っこをせがんだり、泣きやすくなる時間帯です。そんなときは、手渡すだけで集中できる安全なおもちゃや、音が出る絵本、ライトを使ったおもちゃなどがおすすめです。
また、手遊び歌や読み聞かせで安心感を与えるのも効果的です。
● 夜ごはん・お風呂・寝かしつけルーティン
夕方17時〜18時ごろを目安に、夜のルーティンに入る準備を始めましょう。離乳食後のお風呂は、体を温めるだけでなく、気持ちをリセットする良いタイミングになります。
お風呂から上がったあとは、照明を暗めにし、静かな空間を意識することで、赤ちゃんも自然と眠気を感じやすくなります。
● 寝る前の絵本や音楽タイムのすすめ
毎日同じ絵本を読む、同じ音楽を流すなど、「寝る前の合図」を決めておくと、赤ちゃんも「そろそろ寝る時間だ」と理解しやすくなります。
読み聞かせは、言葉の発達だけでなく、赤ちゃんの安心感にもつながります。スキンシップをとりながら、ゆったりとした時間を過ごすことが、心地よい入眠を促します。
無理なく続けられる「ゆるスケジュール」で毎日をもっと楽しく
育児は思い通りにいかないことの連続ですが、大まかなスケジュールを持っておくことで、1日の見通しが立ちやすくなります。
完璧なスケジュールを目指す必要はありません。赤ちゃんのごきげんや体調に合わせて調整しながら、無理のない範囲で過ごすことが大切です。
育休中は、赤ちゃんとゆっくり向き合える貴重な期間です。毎日を「楽しむ」ことを意識しながら、少しずつ生活にリズムをつけることで、親子ともに心地よい日々を送ることができます。
焦らず、自分たちらしいスケジュールを見つけて、育児の時間をより豊かなものにしていきましょう。