育休中であっても「休んでいる」と感じられないほど、毎日が慌ただしく過ぎていくと感じる方は少なくありません。特に1歳前後の子どもは行動範囲が一気に広がり、目が離せない時間が増えるため、家事との両立に大きな負担を感じやすくなります。
食事の準備、洗濯、掃除といった日常的な家事に加え、離乳食の用意や食べこぼしの後片付け、昼寝の寝かしつけなど、育児特有のタスクも重なります。その結果「何もしていないのに一日が終わってしまった」と感じ、自己嫌悪や焦りを抱いてしまうケースもあります。
しかし、育児と家事の両立は努力不足ではなく「やり方」を少し工夫するだけで大幅に負担を軽減できます。無理にすべてを完璧にこなそうとするのではなく、上手に力を抜きながら進めることが大切です。
育児中でも家事をラクにする時短の基本マインド
家事を時短するためには、テクニックよりも先に「考え方」を整えることが重要です。特に1歳児の育児中は、予定通りに物事が進まないのが当たり前であると受け止めることが負担軽減の第一歩になります。
まず意識したいのは「家事は完璧でなくてよい」という考え方です。床に多少のホコリが残っていたとしても、洗濯物を畳まずに収納したとしても、日常生活に大きな支障が出るわけではありません。優先すべきなのは、家の状態よりも心身の余裕です。
次に重要なのが「すべてを一人で抱え込まない」姿勢です。便利家電や家事代行サービス、宅配サービスなどは「手抜き」ではなく、育児を持続可能にするための大切な手段です。必要に応じて周囲の力を借りることで、無理のない暮らしが実現しやすくなります。
また、家事を「まとめてやる」のではなく、「ついでにやる」習慣を身につけることも大切です。例えば、お湯を沸かす待ち時間にキッチンを拭く、洗濯機を回している間に床のゴミをまとめるなど、スキマ時間を活用すると効率が大きく向上します。
今日から実践できる！1歳児育児中でもできる時短家事のコツ10選
ここからは、忙しい毎日でもすぐに取り入れやすい具体的な時短家事のコツを10個ご紹介します。
1つ目は「洗濯物は畳まず吊るす収納にする」ことです。ハンガーにかけたまま収納すれば、畳む時間を大幅に短縮できます。
2つ目は「ロボット掃除機やスティック掃除機を活用する」ことです。完全に掃除できなくても、床が常にある程度きれいな状態を保てます。
3つ目は「食洗機や食洗乾燥機を積極的に使う」ことです。手洗いを前提にせず、機械に任せられる部分は任せる意識が大切です。
4つ目は「離乳食をまとめて作り冷凍ストックする」ことです。数日分まとめて準備しておけば、毎食の負担が大きく軽減されます。
5つ目は「宅配食材サービスを活用する」ことです。買い物の時間と体力を他のことに使えるようになります。
6つ目は「ワンプレートごはんを基本にする」ことです。洗い物の数を減らし、配膳と片付けの手間を同時に削減できます。
7つ目は「掃除は“毎日完璧”より“曜日で分ける”」ことです。今日はキッチン、明日はリビングというように分散することで負担が軽くなります。
8つ目は「よく使うものは出しっぱなし収納にする」ことです。片付ける作業そのものを減らすことで、家事の手間を抑えられます。
9つ目は「洗濯洗剤や掃除用品はワンアクションで使える位置に置く」ことです。取り出しやすさは時短に直結します。
10個目は「夜のうちに翌日の準備を少しだけ済ませておく」ことです。朝のバタバタ時間を減らし、気持ちに余裕が生まれます。
まとめ
1歳児の育児と家事の両立は、想像以上に体力と気力を消耗します。しかし、すべてを完璧にこなそうとすると、心身に大きな負担がかかってしまいます。
大切なのは「頑張りすぎない工夫」を生活の中に少しずつ取り入れることです。便利なサービスや家電を上手に使いながら、家事のハードルを下げることで、育児と家事はぐっと楽になります。
時短家事は、単なる手抜きではなく「家族の時間」と「自分の心の余裕」を守るための大切な選択です。無理のないペースでできることから取り入れ、育休期間を少しでも快適に、穏やかに過ごせるよう工夫してみてください。
