偏食でも安心！幼児食で不足しがちな栄養を簡単に補う方法

幼児期は、好き嫌いや食べむらが多く、思うように食べてくれないことがよくあります。特に2～5歳頃は味覚の変化や自我の芽生えにより、食べられるものが急に狭まってしまうことも珍しくありません。

「栄養が足りているのか不安」
「無理に食べさせて嫌いになってほしくない」
そのような悩みを抱える保護者は多いのではないでしょうか。

しかし実際には、ちょっとした工夫や日常の料理に少しのアレンジを加えるだけで、不足しがちな栄養をしっかり補うことが可能です。本記事では、偏食があっても安心できる幼児食の工夫と、無理なく続けられる仕組みづくりのヒントを紹介いたします。

幼児期に特に不足しやすい栄養素は次の通りです。

鉄分
赤身魚・レバー・ほうれん草に多く含まれますが、苦手な子が多く不足しがちです。鉄分不足は疲れやすさや集中力低下にも関わるため意識したい栄養です。

カルシウム
骨の成長に欠かせません。乳製品が苦手、量が少ない場合は不足するおそれがあります。

ビタミン類（特にビタミンD・ビタミンC）
野菜・果物の摂取不足で偏りやすい栄養素です。風邪予防にも重要です。

食物繊維
白いご飯やパンが中心になりがちで、便秘の原因にもつながります。

また、偏食は悪いことばかりではありません。
幼児期は発達により「見慣れない食べ物が怖い」「食感が苦手」と感じやすく、自然な成長過程といえます。

大切なのは、無理に食べさせようとしないことです。
嫌な思いが積み重なると、食事自体がストレスに変わってしまいます。

少しずつ慣れていけるよう、工夫を取り入れながら優しく見守る姿勢が重要です。

特別な調理や大がかりな準備は不要です。普段の食事にそっと栄養をプラスするだけで十分です。

✔ ① ご飯やパンにふりかけや海苔をオン
海苔・かつお節・ごまは栄養の宝庫です。

✔ ② ヨーグルトに果物を混ぜる
ビタミンとカルシウムをまとめて摂れる最強コンビ。

✔ ③ 卵を活用してたんぱく質UP
オムレツや卵焼きに野菜やツナを混ぜ込むだけ。

✔ ④ スープに野菜を細かくして投入
飲みやすく、栄養も逃しにくい調理法です。

✔ ⑤ 豆腐や納豆で手軽にたんぱく質＋鉄分
味が淡泊なのでアレンジしやすい食材です。

✔ ⑥ パスタやおにぎりにひじきをプラス
鉄分・食物繊維補給に役立ちます。

✔ ⑦ カルシウム補給にチーズを活用
好きな子が多く、調理不要の時短アイテム。

✔ ⑧ 冷凍野菜や乾燥野菜を常備
調理が簡単で、必要な分だけ使えてフードロス防止に。

✔ ⑨ きな粉で鉄分＆食物繊維プラス
パン・団子・ヨーグルトに相性抜群です。

✔ ⑩ 白ご飯を雑穀やオートミールに一部置き換え
便秘対策にもなり、腹持ちも良いです。

「食べられるものに少し足す」ことを習慣化すると、栄養バランスは自然と整います。

忙しい日でも手軽に使える“強い味方”を常備しておくと安心です。

鉄分を補給しやすい食材
・ツナ缶・サバ缶
・ほうれん草（冷凍推奨）
・ひじき
・小松菜

カルシウム豊富な食材
・ヨーグルト
・チーズ
・しらす
・牛乳

ビタミン類が摂れる食材
・冷凍ミックスベジタブル
・トマト缶
・バナナやミニトマト

食物繊維が摂れる食材
・オートミール
・雑穀
・さつまいも
・納豆

組み合わせ例

保存性が高く、調理が簡単な食材を揃えることで、忙しい日でも栄養不足を防げます。