ワンオペ育児は、家事も育児もすべて一人でこなす必要があり、想像以上に大きな負担がかかります。子どもを見ながら食事を作り、片付け、洗濯、掃除…気がつけば一日が終わっているのに、自分の時間はほとんどありません。私も夫の帰宅が遅く、ほぼ毎日がワンオペ育児状態の時期がありました。
最初のころは「全部きちんとやらなきゃ」と思い、睡眠時間を削ってまで家事をしていましたが、心も体も疲れ切ってしまいました。そこで少しずつ家事のやり方を見直し、負担を減らす工夫を取り入れるようになりました。今回は、そんな私の経験をもとに、ワンオペ育児を少しラクにするための家事の工夫をお伝えします。
ワンオペ育児の現実とストレスの原因
ワンオペ育児の大変さは、単なる家事や育児の量の多さだけではありません。精神的な孤独感や、休む時間のなさも大きなストレス要因になります。
私が特にきついと感じたのは、以下のようなことです。
- 常に時間に追われている感覚
朝は起きた瞬間から子どもの世話と朝食作り、午前中は遊びや散歩、昼は離乳食と片付け、午後は昼寝中に家事、夜は夕食・お風呂・寝かしつけ…一息つく時間がほとんどありません。 - 家事が中断されることの多さ
料理中に泣かれたり、洗濯を干そうとすると後追いされたり。1つの作業を集中して終わらせられず、常に分断されます。 - 「完璧にやらなきゃ」というプレッシャー
家の中が散らかっていると「ちゃんとできていない」と感じてしまい、自分を責めてしまうことがありました。
こうした要因が積み重なると、心も体も疲弊してしまいます。そこで必要なのは、「家事を減らす」発想と「頑張りすぎない」姿勢です。
家事を減らすための考え方と優先順位付け
ワンオペ育児では、時間も体力も限られているため、すべての家事を完璧にこなそうとすると続きません。私も、まずは「やらなくていいこと」を決めるようにしました。
すべてをやらない勇気
洗濯物は毎日しなくてもいい日をつくる、掃除機は2日に1回にするなど、「やらない選択」を取り入れることで、かなり心が軽くなりました。
「今やるべき」と「後回しにできる」を分ける
夕食の後片付けよりも、先に子どもの寝かしつけを優先することもあります。落ち着いてからまとめて片付けたほうが効率的な場合もあります。
家事の断捨離で心を軽くする
家事の中には「誰も困らないのにやっていること」も多いです。アイロンがけをやめてシワになりにくい服に変えたり、手のかかる料理を減らして簡単メニューにしたりと、家事そのものを減らす工夫をしました。
ストレスを減らす家事の効率化テクニック
家事はやり方を工夫するだけで、驚くほど時間と労力が減ります。私が実践して効果的だった方法を紹介します。
作り置き・冷凍活用で料理時間を短縮
週末や子どもが昼寝している時間に、カット野菜や下味冷凍をまとめて作ります。平日は焼くだけ・煮るだけの状態にしておけば、夕食作りが10〜15分で終わります。
掃除は「ながら」&「ついで」に
掃除機を出すのが面倒なときは、フロアワイパーで気になる部分だけサッと拭くようにしています。また、キッチンでお湯を沸かしている間にシンクを軽く磨くなど、「ついで掃除」を意識しています。
洗濯の手間を減らす
乾燥機付き洗濯機を使えば、干す手間がなくなります。また、衣類はたたまずにそのまま収納する方法も取り入れました。タオルや子どもの服はたたまなくても見た目に影響しないので、大幅に時間が節約できます。
一人でも頑張りすぎないための工夫
ワンオペ育児は、一人で全部抱え込もうとすると限界が来ます。自分を守るために、意識してサポートを取り入れることが大切です。
家電やサービスを積極的に利用する
食洗機やロボット掃除機は、初期費用はかかりますが、その後の時間的メリットは大きいです。私は宅配食材サービスも利用して、買い物の時間を減らしました。
周囲や地域のサポートを頼る
実家や友人、地域のファミリーサポートを利用するのも一つの手です。短時間でも子どもを見てもらえるだけで、自分の時間を確保できます。
自分の休息時間を確保するコツ
子どもが昼寝している間、家事ではなく自分の好きなことをする時間をあえて作ります。本を読んだり、コーヒーを飲んでぼーっとしたり。短時間でもリフレッシュすることで、また頑張る力が湧いてきます。
まとめ
ワンオペ育児は本当に大変ですが、「家事を減らす」「効率化する」「頼る」を意識することで、少しずつ心と時間に余裕が生まれます。私も最初は全て抱え込んで疲れ果てていましたが、工夫を重ねることで毎日がずっとラクになりました。
完璧を目指す必要はありません。できない日があってもいいし、助けを借りてもいいのです。小さな工夫の積み重ねが、ワンオペ育児を乗り切る力になります。