*本ページはプロモーションが含まれています
はじめに

直接母乳を飲ませようとしても、子供に全力で拒否され続けて、こっちが泣きたい…
きっとこの記事にアクセスしてくださった方は、赤ちゃんの直母拒否に悩まれている方だと思います。
この気持ち、とってもよく分かります。

なぜなら私は、約1ヶ月間息子に母乳を拒否され続けたからです。
さらに言うと私の体質は、以下のように完母には全く向いていない状態でした。
- 母乳の分泌開始が遅い
- 母乳の分泌量が少ない
- 乳頭は扁平
- 乳輪は硬い
ですが、そんな私でも約1ヶ月間頑張り続けた結果、直接母乳を飲ませることに成功し、それ以降は完母で息子を育てています。
正直、直母で飲ませられるようになるまでの1ヶ月間は本当に辛くて、何度も助産師さんに相談したり、インターネットで直母拒否を克服された方の話を見たりして励まされていました。
そこで、過去の私と同じように直母拒否に悩まれているママさんに少しでも希望を与えられたらと思い、本記事を執筆しています。
参考になる部分もあるかもしれませんので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
直母拒否の克服&完母までの過程
まずはじめに、息子に直母拒否をされてから克服して完母になるまでの過程を簡単にまとめました。
少しずつ母乳分泌が増え、直母成功率があがってきたことがお分かりいただけるかと思います。
生後 | 母乳・直母状況 |
---|---|
0~2 | 母乳分泌は一切なし。 助産師さんから乳房マッサージ教えてもらい、毎日5回ほど自分で行う。 飲みにくい+出てこない母乳に対して息子は全力拒否のため、哺乳瓶でミルクを飲ます。 |
3~4 | 少量の母乳が出る。 一方で飲みにくさ(扁平乳頭、乳輪が硬い)は変わらず、すでに哺乳瓶の飲みやすさを覚えていた息子は母乳を大泣きで拒否。 飲みにくさを改善するために、乳頭保護器を導入。 |
5~8 | 産院を退院。 3時間おきの授乳のたびに、拒否して大泣きし続ける息子を毎回30分以上も格闘。 格闘後に哺乳瓶でミルクを飲ませるものの、息子は泣き疲れているため時間がかかり、授乳・洗い物で毎回1時間半は要する。 |
9~14 | 母乳分泌量を増やすために、電動搾乳器を導入。 毎回両胸で約60mLの搾乳が取れるようになる。 直母練習用に開発された母乳相談室の乳首を導入し、哺乳瓶で飲ませる時に使用。 搾乳の時間が追加され、3時間おきの授乳のうち、授乳・搾乳・洗い物で2時間を要するように。 |
15~20 | 産後ケア開始。 助産師さんと相談して、以下の授乳ルーティンを開始。 授乳ルーティン:乳頭マッサージ→直母練習→哺乳瓶でミルクor搾乳→搾乳 毎回両胸で約90mLの搾乳が取れるようになる。 |
21~26 | 乳頭保護器をつけた状態で、10~12回に1回くらい直母が成功するように。 毎回両胸で100mL以上の搾乳が取れるようになる。 産後ケア終了。 |
27~28 | 日中は直母拒否が続くものの、お風呂あがりだけは乳頭保護器ありの直母が成功するように。 |
29~31 | 日中も乳頭保護器ありの直母が100%成功するように。 |
32~37 | 直母練習後に哺乳瓶で与えていた搾乳をやめ、乳頭保護器ありの直母のみを飲ませる。 哺乳量が減ったのか、授乳間隔が3時間から2時間に短縮。 |
38~ | 乳頭保護器の使用をやめ、直母のみを飲ませる。 |
なお、産後ケア中はベビースケールを使って授乳前後の赤ちゃんの体重を測ることで哺乳量を測定できましたが、家にはベビースケールがなくどれくらい飲めているのかが分からなかったため、生後32日目までは直母が成功しても哺乳瓶で規定量の搾乳をあげていました。
産後ケアで仲良くなったママさんはメルカリでベビースケールを購入されており、楽天市場やYahooではレンタルもあるので、自宅でもしっかり哺乳量を測定したい方は入手を検討されても良いかもしれません。
私が考える直母拒否の原因
私が考える息子が直母拒否になった原因を述べますので、反面教師としてご参考になれば幸いです。
母乳が飲みやすいように事前準備をしていなかった
冒頭でも述べたとおり、私は乳首が前に出ていない扁平乳頭で、妊娠中一度もマッサージをしていなかったため乳輪も硬い状態でした。

そもそも「出産したら皆、勝手に母乳が出て赤ちゃんはゴクゴク飲んでくれる!」と完全に思っていたので、自分の乳房の状態を確認しようとも思わなかったんです(^^;
母乳は赤ちゃんが飲んでくれることで分泌が促されると言われていますが、空腹の息子が最悪に飲みにくい状態の母乳を飲もうとするはずもなく、当然母乳分泌量も増えないという悪循環でした。
もし、出産前にきちんと乳房マッサージなどの乳房ケアをして少しでも母乳を飲みやすい状態にしていたら、母乳の分泌がすぐに始まらなかったとしても、まだ息子は飲もうとしてくれたのではないかと当時はとても後悔しました。
息子が哺乳瓶の飲みやすさを覚えた
出産後すぐに母乳をあげられる体制が整っていなかったため、授乳の時は哺乳瓶でミルクを飲ませていました。
哺乳瓶は赤ちゃんが飲みやすいように設計されているため、赤ちゃんにとっては楽に飲むことができます。
そんな哺乳瓶を授乳のたびに毎回使っていたため、きっと哺乳瓶の飲みやすさを覚えてわざわざ飲みにくい母乳を飲もうと思わなくなったのかなと思いました。

大人でも、楽な方法と辛い方法があれば楽な方法を取りたくなるのと同じですよね。
直母拒否の克服に効果的だったこと
乳頭保護器
産院の助産師さんからおすすめしていただき、産後3日目からピジョンの乳頭保護器を使い始めました。
乳頭保護器は扁平乳頭や乳首が小さい方でも赤ちゃんが咥えやすいように設計されており、赤ちゃんが上手く乳房を咥えられない場合に使用されています。

永遠に使い続けなければならないのかと不安に思うかもしれませんが、こちらを使って赤ちゃんが吸ってくれている間に乳首が前に出てきて乳輪も柔らかくなってくるため、私は1ヶ月ほどで外すことができました。
またその名のとおり乳頭を保護してくれる役割を持つため、乳首に傷ができた場合にも使うことができます。

先輩ママさん曰く、乳首に傷ができた状態での授乳は激痛だそうです( ;∀;)
洗浄と消毒は必要ですがすぐに洗える大きさのため、直接母乳を飲ませられるようになるというメリットと比較すると十分許容でした。
導入した当時は息子が哺乳瓶大好きマンだったためすぐには効果が見られませんでしたが、こちらのおかげで段々と乳首が前に出てきて乳輪も柔らかくなってきたため、最終的に直母成功の貢献者の1つだと思っています!
搾乳機導入
赤ちゃんが咥えた時にスムーズに母乳が出れば拒否せず飲んでくれることに繋がると考え、産後9日目から母乳量を増やすためにピジョンの搾乳機を使い始めました。
搾乳器は手動と電動がありますが個人的には電動がおすすめです。
もちろん電動の方が値段が高くなるものの、ボタン1つ押した後はスマホでも見ながら待っておくだけでよく、手動のように疲れてペースダウンすることもなく搾乳に要する時間も短縮できるので、産後の貴重な体力と時間を確保するには電動の方が圧倒的に使い勝手が良いです。
さらに、当時左右10分ずつを目安に搾乳していたのですが、1日に何回も搾乳機会があって少しでも所要時間を短縮したかったため、両胸同時に搾乳できるように追加キットも購入しました。

寝不足の日々では、少しでも睡眠時間を確保できるよう1分1分が大切でした。
こちらの搾乳器は本体のスイッチを押すことで、吸引リズムは3段階・吸引強さは6段階の調節ができます。
また、セットに1本母乳実感の哺乳瓶が付属しており、ついつい洗い物をためて不足しがちな哺乳瓶を追加で貰えます。


母乳は分泌機会がないとすぐに減ってしまうため、直接母乳を飲んでくれもらえなかった私でも搾乳を続けたおかげでしっかり母乳が分泌できるようになりました!
母乳相談室の乳首
この乳首は、形状が母親の乳房に近く、実際に母乳を飲む時と同じような口の動きをしなければ飲めないため、直接母乳が飲めるようにするための練習用として開発されたそうです。
口コミを見るとかなり効果がありそうだったため、藁にも縋る思いでAmazonで購入しました。
サイズはSSのみが販売されており、洗い替え用に2つ用意しました。
それまで使っていた母乳実感の乳首(写真右:緑)と並べてみると、母乳相談室の乳首(写真左:黄色)は結構形が違うのが分かると思います!

母乳相談室の乳首を使うことで飲む時の力が強くなり口周りの筋肉が鍛えられたおかげか、直接母乳を飲めるようになってからもしっかりと吸着してたくさん飲めていました。
この母乳相談室の乳首は同じくピジョンが販売している母乳実感の哺乳瓶にそのままつけられるので、もともと母乳実感の哺乳瓶を使用していた私は新しく哺乳瓶を購入する必要はありませんでした。

赤ちゃんにとって飲みにくい形状をしているため授乳時間は長くなりますが、直接母乳を飲めるようになるために必要な時間だと考えて使用していました。
授乳ルーティンの徹底
産後ケアで助産師さんと相談して以下のルーティンを考え、乳頭保護器なしで直母できるようになるまで実施しました。
- 授乳前に乳房マッサージ
- 乳頭保護器をつけて直母練習(片側10分ずつの合計20分 → 結局粘って30分を超えることも多々)
※ギャン泣きの時は、哺乳瓶で少し飲ませて落ち着いたら、哺乳瓶から直母にすりかえる
※睡眠時間確保のため、夜間の直母練習はおやすみ - 母乳相談室の乳首をつけた哺乳瓶で規定量のミルク or 搾乳をあげる(30~40分)
- 搾乳機で搾乳(両胸同時に10分ずつ)

特に有効だったと思うのが、哺乳瓶→直母へのすり替えです。
息子はお腹が空いてギャン泣きになると泣くことに集中してしまい直母練習どころではなくなってしまうため、先に哺乳瓶で少しミルクを飲ませて少し落ち着いたら、さっと直母にすりかえるという作戦をとりました。
最初の頃は哺乳瓶から直母にすりかえた途端にギャン泣きが再開していましたが、少しずつすり替えても泣かずに母乳を飲んでくれるようになりました。
周りの人を頼る
確実に言えるのは、私1人では絶対に直母克服をできませんでした。
直母練習中は本当にしんどく、母乳相談室の乳首を使っていたためルーティンを行うのに1時間半~長いと2時間かかることもあり、夜間授乳もあって寝不足の中、授乳間隔の3時間のうち半分以上を授乳に取られている状況だったため、精神的にも身体的にも休めず39度を超える発熱することもありました。
- 授乳中に家事をやってくれ、高価な搾乳機の購入も勧めてくれた夫
- 親身にアドバイスをくださり、夜間を含めてたくさん息子のお世話をしてくださった産後ケア施設の助産師さん
- 1日3食美味しい食事を作ってくださった産後ケア施設の調理師さん
私が無事直接母乳を飲ませられるようになったのは、相談した周りの方が助けてくれたからです。
勇気がいるかもしれませんが、もし周りに頼れる人がいるのであれば、1人で抱え込まずにぜひ頼ってみてほしいと思います。

私は本当に情緒不安定だったので、少し話を聞いてもらえるだけでも全然違いました。
まとめ
以上、直母拒否だった息子が完母になるまでの道のりでした。
改めて私が行ったことをまとめましたので、少しでも参考になれば幸いです。
- 授乳前に乳房マッサージ
- 乳頭保護器をつけて直母練習(片側10分ずつの合計20分)
※ギャン泣きの時は、哺乳瓶で少し飲ませて落ち着いたら、哺乳瓶から直母にすりかえる
※すり替えの成功率が高まってきたら、少しずつ哺乳瓶で飲ませる時間を短くする - 母乳相談室の乳首をつけた哺乳瓶で規定量のミルク or 搾乳をあげる
- 搾乳機で搾乳をして母乳分泌量を維持(両胸同時に10分ずつ)
- 直母成功率(保護器あり)が100%になったら、直母練習後の哺乳瓶で与えるミルクや搾乳をやめる
- 直母成功率(保護器あり)100%の状態が1週間続いたら、乳頭保護器を外して授乳する
- 家事をしてもらったり相談相手になってもらうなど、周りの人を頼る
最後までご覧いただき、ありがとうございました。